マナー講師になりました
マナーを習って先生になろうかと思うのだけどどう思う?
数年前、習いに行っている書道教室で
「マナーを習って先生になろうかと思うのだけどどう思う。」
と、仲良しの友達数人に言いました。
「向いていると思う。もしかしたら天職かも」とうれしいことを言ってくれたり
「マナーの先生になったら習いに行くわ」など話は盛り上がります。
「言葉も、動作も美しくなるでしょうね。でも本当にマナーの先生になれるの。授業料いくら?えー、そんなに高いの。だまされてるんじゃないの。」と、今度はみんなでやめさせようと、あれこれマイナス思考の話になったのですが、「もう行くことにしたから」の私の一言で「なーんだもう決まっているんだ。がんばってね」とみんなから励ましの言葉をもらいました。
家で夫に「マナーを習って先生になろうと思うんだけど、どうかしら」と言ったら「好きにしたらいいよ」
こちらはスムーズでした。
受講してみて
授業は月曜と木曜の朝の10時から12時まで、ビジネスマナーと一般マナーをそれぞれ習います。
一般マナーでは、よそのお宅を訪問した時に玄関で言うべきこと、するべきこと、靴を脱いだらどこに置くのか、持っていく手土産はどこで買うのが良いのか、渡すタイミングとその時言う文言は、座布団もあて方が何種類もあるとか、実際にやってみるとなかなかうまくかっこよくいかなかったり、実技があるときは、ビデオで撮って先生がみんなの前でそれぞれの癖や間違いを指摘して、良くなるためのアドバイスをしてくださるのですが、初めのうちは恥ずかしくて嫌でした。
ビジネスマナーでは電話の応対、案内の仕方、ビジネス文書、指示の受け方、報告の仕方など勉強しましたが、もっと若い時にこのようなことを知っていたら、人生はもっと豊かになっていたのにと、悔やまれます。
マナー講師として
秘書検定2級を養成講座半年の間に、その後専科へ進み、準1級、1級、サービス接遇準1級と試験に合格して、師範科に進んだ時には、秘書検定対策講座の講師として某有名女子大に教えに行く機会に恵まれました。
学びながら教えるのですから自分の未熟さも良く分かるし、今までのんきに日々を過ごしてきているので体もキツかった気がします。
続けられたのは毎日勉強することで新しい知識が自分のものとして身に付いていることを実感できる楽しさでした。
マナーを学ぶことできちんとした言葉遣いと笑顔で接すると、まあなんということでしょう。
どなたも笑顔で親切に丁寧に答えてくださいます。
今は師範科も終了し、専門学校でビジネスマナーを教えていますが「ビジネスマンになった時に役立つから」と名刺交換、報告、連絡の仕方、紹介の仕方を実際に向き合ってしたり、電話の練習で敬語が出てこなかったりしますが、学生たちはそれでも一生懸命に楽しそうに授業を受けてくれています。
中には私の声を子守唄代わりにしている子もいますが。
まさかマナーを学校で教えるとは思いもしなくて、奥様達に教えようと思っていたのですが、若い人たちが当たり前にマナーを身につけるよう学校が授業に取り入れているのを知って、良いことだなぁと思う今日この頃です。
マナー講師養成講座をご検討の方へのメッセージ
マナーを教えることは社会に貢献しています。
子育てが終わってまた今度はよそ様のお子さんを育てることができマナーの講師になって良かったと思います。
あの時励ましてくれた友達は「本当にマナー講師になったね。おめでとう」と言ってくれました。
私は、学校で使うので切羽詰まってパソコン教室に通い、この文章もパソコンで打ちました。
今までの自分とは関係なかったものが生活に入り込み、できなかったことがどんどんできるようになり、忙しいけれどわくわく、ドキドキの毎日を送っています。
「好きにしたらいいよ」と言ってくれた夫は、パソコンに振り回されている私をあきらめ顔で助けてくれています。
M・N
※この記事は、過去、マナー講師養成講座説明会にて発表された修了生のスピーチです。